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刈払機

刈払機・丸山製作所 MB-200を補修してみた。

久々に、友人から頂戴した刈払機のエンジンを始動させてみようと燃料タンクに25対1の混合ガソリン(レギュラーガソリンと2サイクルオイル)を注入し、プライマリーポンプを押し初めに、以前よりは少し硬いなと思ったが、押してみた。
何度、押し続けても燃料が上がってこない。

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草刈機・刈払機(丸山製作所 MB-200)  古き良き時代
2014/10/05 日曜日 日日是好日
久々に、友人から頂戴した草刈機のエンジンを始動させてみようと
燃料タンクに25対1の混合ガソリン(レギュラーガソリンと2サイクルオイル)を注入し、
プライマリーポンプを押し初めに、以前よりは少し硬いなと思ったが、押してみた。
何度、押し続けても燃料が上がってこない。
プライマリーポンプ(別名プライミングポンプ)をよくよく点検してみると、
硬化し朽ちて穴が開いているではないか。 数年間、動かしていなかったからなぁー。
燃料タンクに付いている燃料系統の吸い上げホースも、プライマリーポンプを押した時に
吐出するオーバーブローホースも硬化していた。
プライマリーポンプは交換部品として販売されているものかと、インターネットで検索してみると
販売されていた。  そうだ!!ホームセンターでも販売されているかもしれないと出かけてみた。
ホームセンターに、部品メーカーは違っていたが形状もサイズも同等のプライマリーポンプが
販売されていたのでホースと共に買った。
プライマリーポンプ、ホースを取替し、エンジンをかけてみると一発で始動したが、
後日、また不調が起きたのでオーバーホールした。
丸山製作所製造の「MB-200」草刈機 保護カバー、スタータ、燃料タンクなど外す。
丸山製作所製造の「MB-200」草刈機 丸山製作所製造の「MB-200」草刈機
makitaのプライマリーポンプとホースも買った。 硬化し朽ちたプライマリーポンプ
新品のプライマリーポンプは、無色透明で弾力も柔らかい 
買ってきた新品ホースは油脂などに使用できるビニールホースだが、元のホースはφ4mm、新しいホースはφ6mmで2mmも太いので、燃料タンクのホースを通す蓋様の黒いゴム製の物のホースが通る穴をドリルキリ5.5mmで広げた。 
オーバーホールする

    
2014/11/01 土曜日 日日是好日
10月5日にエンジンがスムーズに始動したと喜んだのもつかの間だった。
10月31日に、いざ、空地の草刈りをしようと喜び勇んでエンジンを始動すると一発でかかりましたが、
なんと、スロットルレバー半分くらいまではエンジン音快調で良かったが草を刈るには、もう少し回転力が
ほしいとスロットルレバーを引いた処、ボォボォボォーというエンジン音で逆に回転が上がらず、
草を刈ろうとすると刈刃が止まってしまう始末だ。 草刈りを諦めざるを得ません。
何とも情けないことです。2日間かけて、オーバーホールすることにしました。
キャブレターから燃料の供給が悪いからか? エアクリーナの詰りか?などと考えながら、
まず始めににキャブレターから分解することにしました。
マフラー蓋の止めネジが1本折れてしまったが、分解していた部品をまずまず組み戻し、
エンジン始動するとスロットルレバーを全開まで引くとエンジン快調で高速回転に達した。 
草刈りが楽しみだ。
丸山製作所製造の「MB-200」草刈機(刈払機)
竿(メインパイプ)の外径:φ24mm
伝導軸の外径:7mm 歯数:7つ 
伝導軸の歯形:スプライン 形状:
刈払機の全体像 前面 飛散防護カバー ギヤケース 刈刃
分解、オバーホールに使用する工具。 その他、ウエス、
クリーナーキャブ、綿棒、竹串など準備した。
刈払機の分解、オーバーホールは初めての挑戦。 
エアフィルターの着いた保護ケースを外し、保護ケース固定板と
キャブレターを固定している2本のネジを六角レンチ3mmを使って外す。
赤い保護ケースの中にスポンジ製のエアフィルターがあり、
 少し詰りがある程度でエンジンには支障なさそうです。
キャブレターを外すとエボナイト系の黒いインテークマニホールドが
 現れる。 
チョークと一緒になったスロットルバルブのピン
キャブレターを分解すると耐油性ゴムパッキン(ガスケット)を
使っている。
中央上はプライマリーポンプのバルブパッキンとスプリング
スロットルスロットルはスロットルレバー(アクセル)を引くと
ピンの付いた部品が左に回転して上に揚がり、バルブが開き混合ガソリンが多く噴射する。
この部品はスロットルバルブのピンが入るボディ(ケース)
中心部の半透明の部品にピンが入り
スロットルレバーを引くと混合ガソリンの噴射を増減する。
エボナイト系の黒いインテークマニホールド キャブレターは異常も無くゴミ詰りも無く大丈夫だったので
組み戻す。  ここまで1日目の作業終了。
 此処から2日目の作業
マフラーの蓋止めネジが4本あるが1本焼き付いていて折れて
しまった。 そのままにしておこう。
フライホイルとイグニッションコイルは僅かな隙間で保たれている。
イグニッションコイルをフライホイルの磁石が通過する時に
プラグに通電し点火するようです。
左上にあるスターターハンドルが、中央下のクランク軸に
回転を伝え、エンジンを始動させる。
アルミ鋳造のクランクケース、シリンダー エンジン回転をクランクを通してフライホイルに固着された
遠心クラッチに伝わり伝導軸に伝え、ギヤケースに伝わり、
そして刈刃を回転させる。
シリンダーヘッド、プラグ孔にもにカーボンが付着。
この室内で燃料、新気供給される掃気孔、排気孔があり、
排気ガスが抜ける時に新気が吸い込まれる。
ピストンヘッドは、あまり汚れていなかった。
フライホイルには冷却羽根とイグニッションコイルに関係する
磁石がついている。ピストンとシリンダーをクリーナーキャブを使って掃除する。
燃料供給孔。 
ピストンが下がったところ。
下死点。ピストンリングとヘッドが見える。吸入
燃料供給孔。 
ピストンが上がったところ。
上死点。 クランクが見える。
圧縮、爆発
排気孔にカーボンが付着し、孔開口を半分以上塞ぎ、此のことが原因でエンジンが噴き上がらなかったのだ。
排気ガスが抜け難かったので、新気が吸い込まれず混合ガソリンも供給され辛かったのだろう。 掃除をしてエンジン快調
刈刃押さえ金具をZizlizer Pro(シズライザープロ)に替えた。 
草刈りが楽しみだ。
2014/11/7に草刈りをしてみた。 エンジンは快調だが、ヘッドギヤケースに異音がして
少し重さそうな感じがする。
2014/11/8 ヘッドギヤケースを分解して見た。
まず、刈刃押さえ金具のネジを外し、刈刃押さえ金具、刈刃、刈刃受け金具を取り外し、
スナップリング押さえリングを外す。スナップリングプライヤーを使ってスナップリングを外し、
次にシャフトと一緒にベアリングも外す。
刈刃受け金具の下のベアリングが擦り減り、少しガタ(バックラッシュBackLash)つきがあり、
刈刃受け金具も同時にガタついてギヤケースも擦り減っていた。 
グリスもゴミなどと共に塊り真っ黒になっていた。
刈刃受け金具も同時にガタついてギヤケースも擦り減っていた。 ギヤケース内のシャフト受けベアリングは大丈夫そうなので
そのままにしておく。 
中央のべベルギヤは伝導軸からの回転を刈刃回転シャフトに伝える。
スナップリング押さえリング、ベアリング、ベベルギヤ、
シャフト
刈刃回転シャフトとベベルギヤ KOYOベアリングが入っていた。ガタつきがあった。
ギヤケース分解に使った工具。 NTNの6001 JRXLL BCM/5K 外径φ28mm 内径12mm
幅8mm
グリス充填ベアリングに交換。
外した部品をクリーナーキャブを使って掃除する。 伝導軸のスプライン
ホームセンターで耐熱・高速回転に優れているという
グリスを買って来てギヤケース内に満充填した。
ギヤケースと刈刃受け金具との隙間に草の繊維が入り込むので
厚み0.5のステン板でワッシャーを作りギヤケースと
刈刃受け金具との間に入れてみた。 刈刃のカダつきも無く、
回転快調で分解修復完了。 
次回の草刈りが楽しみだ。
2015/8/01 土曜日 日日是好日
キャブレターはWALBRO(ウォルボロー/ワルボロ)製
再々の不調に見舞われた。 今度はプライマリーポンプを押してもガソリンが上がらない。
キャブレターを分解してみるとプライマリーポンプのバルブパッキンが経年劣化により硬化して
ひび割れしていた。バルブパッキンを接着剤G17でひび割れた個所を補修できるかなと試してみたが、
ガソリンによってG17が溶けてしまい駄目だった。ホームセンターに注文依頼しよう。
バルブパッキンを交換するついでにとダイヤフラムセットも交換する事にして、
ホームセンターに注文依頼していた商品が届いたので交換した。
エンジンのかかりは良くなったが、エンジンが温まるまで、アクセルの吹きあがりが悪いが
このあたりで我慢し、また気が向いたら整備しよう。
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